観察日記(2001年 5月) 

2001.06.01更新
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
  

 
 
 

 
   


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2001年 5月6日(日曜日)
 
今年もカワトンボの羽化が始まりました
 今年もトンボ達の羽化が始まった、ヤマサナエはなぜか短期間に明るくなってから羽化が始まる、連休が丁度その期間です。
 清流の砂地にちょこんと頭を出すと羽化が始まる、他のトンボは陸に上がったり、草や木に登って羽化をするのにサナエトンボ仲間はこんな所で羽化する。
 ヒガシカワトンボがこんなに高い木の上で羽化していました、およそ1.2m程の高さ、体長2cm程の身体でここまではい上がるのは相当のエネルギーを使うと思うが?。
 通常は水辺のすぐ側に生えている草や、流木にはい上がり羽化するのに?。
 ヒガシカワトンボのオスは清流の草や流木に止まり縄張りを持つ、メスが来ると飛び立って連結し交尾をする。
  オスが来ればスクランブル発進し侵入して来たオスを追い出しにかかる。
 
 流れの側ではコウゾの花が咲いていました、昔は紙の原料になったコウゾも今では利用されることもなく静かに佇んでいます。
 実は赤く熟すと食べられます、甘くて美味しいのですが、後にざらざらした刺激があります。
 この清流にはオニヤンマのヤゴも沢山いる、流れの中の砂をすくうと45mm程のヤゴが入ってくる、夏にはこの谷津田ではオニヤンマの乱舞が見られることでしょう。
 千葉県内ではそれほど珍しくないコケリンドウも市原市ではなかなか見られません、ようやく見ることが出来ホッとしました。
 調べてみるとここにはかなり群生しておりあまりの小さささに気が付かなかっただけのようです。
2001年 5月13日(日曜日)
 
ハンショウズル見かけました
 絶滅危惧種にはなっていませんが少なくなっています、ツル性の植物なので花が無ければただの雑草だと思われ刈られてしまうことがある。
 名前の通り花の形が半鐘に似ていることからで、私は初めて見ることが出来ました。
こちらは花が付く前には葉に斑が入っていたのに、今は普通の葉に戻ってしまったミヤマナルコユリ。
 
 
2001年 5月14日(月曜日)
 
コキンバイザサ咲きました
溜め池の土手にコバノタツナミソウが見られました、少なくなっている野草ですがタイミングが良ければ市内各地で見ることが出来ます。
別の小さな池では無数の羽化殻があった、ひょっとして羽化の終わったトンボはいないかと探してみたが抜け殻ばかりで見つからなかった、9時30分頃あきらめて草地に座り込んだとき目の前に殻からちょうど抜け終わったシオヤトンボが見つかった、トンボの羽化はいつ見ても神秘的です。
谷津田で撮影対象を物色中に帽子に何かが止まった、取って見るとウバタマムシであった、子供の頃はこのウバタマムシしか見られずあの虹色のタマムシは憧れの虫であったが、市原市ではけっこう見ることが出来る。
市内では絶滅危惧種であるこのオオアメンボを見ることが出来る体調2cm前後の大きな体が迫力満点。
ハンミョウと言えばカラフルな色のハンミョウを想像するが市内にはヒメハンミョウ、や写真のニワハンミョウもいる、ニワハンミョウは少なくなっているようだ。
ラン科の仲間のトンボソウが豊富に見られた、しかし毎年花を見ることは出来ない、草刈りの時期にばっさり刈られてしまうからだ、何とか刈らないで残して欲しいものだがなかな簡単にはいかないようだ。
市内では生息が確認されていなかった、コキンバイザサの群生が見つかった、県内でも少なく絶滅危惧種に指定されている、5mm前後の小さな黄色い花が咲きます。
 昨年秋、自然観察指導員のNさんから教えていただいたものです。